埼玉県越谷市、春日部市、さいたま市のマンションリフォーム専門店の建築士コラム

「結露で部屋が使えません!3LDKあるのに、1LDKに住んでいる気分です。」


最近とても多くの方から同じようなお悩みでの問い合わせをいただきます

「北側の洋室二室が結露とカビがひどく部屋として使えないので困っています。今は物置として使っており、家族四人で南側の和室で川の字で寝ています。せっかく子供部屋として考えていた洋室の二間が全く使えないので3LDKが1LDKになってしまっています。他社に相談してリフォームしたのですが、一向に良くならない。無駄にお金を使ってしまいました・・・ どこに相談して良いものかと悩んでいる中でサンビックに問い合わせしたんです。」

というお悩みでの問い合わせがが最近、非常に多いです

マンションを購入した時にはきっと
「3LDKの洋室二つは子供部屋に使おう? 書斎として使おう?」
という未来予想図を立ててご入居されていたはずなのに、あまりの結露とカビで部屋として使えない状態で物置になっている・・・
さらにカビが原因で喘息になってしまったり、アレルギー疾患になってしまったり・・・
命を育み守る家であるはずなのに・・・

同じような悩みを持っている方は数多くいると思います

このホームページの中でも数多くマンションは結露の出やすい空間であることは説明させていただいているので割愛いたしますが、そのまま放置していることがどれほど損をしているかをご説明いたします。

マンションの構造で多い外廊下型の建物構造で、間取りは田の字型と呼ばれる真ん中に廊下を挟んで四方に部屋を配置するファミリータイプが多く見られます。

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夫婦2人と子供1~2人を想定した間取りですので、当然北側などの外廊下に面した洋室は子供部屋や書斎などとしての用途になって行くことを考えていくと思います。
しかしこの外廊下に面した洋室は「どうぞ結露を出してください」と言わんばかりの構造や間取り条件となっていますので、大切な家族・お子様の健康を害するのをわかっていて使用するのは考えにくいと思います。ですから、北側の洋室は仕方なく倉庫や物置としてつかっている状態になっているかたも多くいらっしゃるのではないでしょうか?

しかしせっかく3LDKの家が実質1LDKとしてしか使えないのは大変に損をしていると言えます。
使用できない部屋の分だけローンが減るなら良いのですがそんなわけにもいかないと大変に悩まれてしまうと思います。

さらに、洋室が使えないと必然的にリビングでの生活だけとなり、寝るときは南側の和室などで家族全員が寝る状態になるかと思います。この状態になると、南側の室内のみが温めらた空気(高い気圧)と人が多くいる空間でできた高い湿度は、低気圧で低気温な北側室内と玄関などに流れていき、そこで結露となってしまうのです。

つまり放置しておけば、どんどん北側の洋室の環境は悪化し、結露からカビとなりカビの胞子を家全体に飛ばしてしまう悪循環な状態となってしまうのです。北側洋室を使わなくてもカビは進行して行き家族の健康を害してしまうのです。

私自身が幼い時に公団住宅に住んでいたときがこの状態でした。常に咳き込み、湿疹ができていて、同級生から「ブツブツがうつる」と言われるなど非常に悩み、体中が痒くていつも泣いていました。できれば放置せずにきちんと解決したいと考えると思うのですが、非常に残念なことにこの問題をリフォームで解決できない業者さんが多いのが実情です。

■ 安易に調湿効果のあるエコカラット(セラミックタイル)を使用して逆効果にしてしまったり
■ カビ処理もせずにクロスだけ張り替えて、さらにカビを繁殖させたり
■ ペアガラスやインナーサッシだけを入れて外皮躯体壁の内部結露を増殖させてしまったり
■ 結露によるカビなのに上階からの水漏れだと言い出し、上階の床を無理やり開口してクレームにしてしまったり

上記は現実に問い合わせ頂いたお客様で行われた他社でのリフォーム内容です。
中には知り合いのリフォーム会社に頼んで、この状態なので言うに言えなくなり泣き寝入りしている方もいました。
他のページでもお話していますが、インフルエンザで接骨院に行く方はいないように、マンションの悩みを解決するにはマンション専門でなおかつ知識と経験・技術、そして資格を持っている建築士や専門家に相談すること大事です。

そして、マンションは結露が出やすい環境ではありますが、キチンと解決すればとても価値の高い住宅だと考えます。

家族の健康のためにも、住宅の価値や長寿命の為にも、放置しないことをおすすめします。

二重サッシだけではマンションの結露は防げない


エコポイント(今回の名称は省エネポイント)の復活に数年前のように、一番手軽に設置ができてポイントもつく内窓式二重サッシの需要が大きくなることが予測できます。

とくにマンションにお住まいの方は日ごろから窓の結露に悩まされている方がおおいですから、その需要はさらに多くなることでしょう 結露を抑制するのに窓の断熱性を向上させるのは有効な方法と言えます。
住宅の中で温められた空気が寒い外気の影響によって熱を損失することを熱損失といい 室内の熱損失の割合を当てはめると、窓からの熱損失が60%だといわれておりますので、その窓を断熱するのは有効な手段です。

しかしマンションの場合、上記に加えていくつかの構造的な特徴によって窓だけの断熱だけでは結露を防ぐことは難しく、ヒートブリッジ現象(熱橋現象)と言って 返って窓以外の壁や見えない壁内部に結露しカビが繁殖してしまう現象が起きるのです。 さらにこの現象をわかって上で断熱工事をできない会社が多く、省エネポイントで新しい制度の断熱材の使用も対象となるのですが、 その計算方法も使い方も知らない業者さんに任せるとお客様が損をしてしまいます。

ここでさらに詳しくお話させていただきます。
①外皮躯体壁の断熱工事と熱橋対策 マンションはRC構造が大半ですから。躯体はコンクリートで作られています。そのコンクリート躯体の壁が外気に触れている部分を外皮と言い、この外皮コンクリ躯体が冬の寒気を室内に伝えるわけです。
コンクリ躯体の熱は外皮にとどまらず、外皮に大して直角に位置にする隣室の界壁躯体や天井壁にも熱が伝わり、その外皮壁と界壁壁の接合部がもっとも冷たい状態になってしまうのです。これをヒートブリッジ現象(熱橋現象)といいます。
ですから、皆さんの家でも、もっとも寒気の影響を受けやすい北側洋間や共有廊下に面した室内の天井や壁の接合部である角に黒いカビが多く生えている現象が見られると思います。

この状態で窓部分だけを断熱対策として二重サッシを施工するとどうなるか?といいますと 熱を損失する割合の高い窓を断熱することで室温を高い状態に保つことができます(施工前にくらべて)が 断熱されていない外皮躯体と熱橋状態の界壁は外気の影響を変わらず受けていますので結露してしまう状態ができてしまいます。

さらに二重サッシによって気密性があがるわけですから、滞留した空気が湿度をあげる可能性があり、さらに結露しやすい室内になってしまいます。ですから、調湿性のある仕上げ材料を使用して湿度をコントロールすることも大切です。ただ調湿というとエコカラットを使用する業者が多いですが、これも逆効果です。 調湿はしますが、セラミックなので外気の影響を受けやすくなり断熱に逆行してしまいます。

ここでさらに注意しなければならないのは、外皮や界壁の熱橋部分に結露をすると、内部結露という状況になってしまいますので目に見えにくい状態となり はじめは気づかずあとからカビが繁殖して行く状態となってしまいます まとめますと

①二重サッシだけの断熱では× 外皮コンクリ躯体と熱橋部の断熱工事が必要
②断熱工事と同時に湿度を調整する仕上げ材を使用すること(エコカラット以外の材料。)
③断熱の計算ができる業者でないと、省エネポイントの対象が減ってしまう

このように結露の問題は単純な内容ではなく、様々な温熱環境を考慮しないと逆効果になってしまうので専門的な技術と知識を持った業者に相談することが大切になります 。


知ってなければならない正しいマンション床の遮音防音の知識


マンションリフォームの留意点と話題になるのが、管理規約に定められたLL45・LL40などの遮音等級。
これをを守って管理規約に沿ってフローリング工事をするということがあります。

このLL45という表示方法、正しくは推定LL45等級・推定L値という表現方法として認識されていましたが、2008年より新しい表示方法としてΔL等級(デルタエルとうきゅう)という表現に変わっているのです。この表現方法に変わったことも何故変わったかも知らない業者が残念ながら多くある事が事実です。

何故、この推定L値という表現方法が変わったのか?

もともと、この推定L値とは、ある一定条件の構造建築物において上階室内全体の衝撃音が直下階への伝わった時の音を推定しているというものです。ですので床材だけの問題ではなく構造条件や壁・天井という複合的な要素での音の響き方ですから、床材のみによる音を軽減および遮音している数値ではないので、『床を遮音する数値』としては適切ではないのです。
だから推定なんです。(マンション新築ブームによって建設されていった時代の中で、床の騒音問題が各所で起き、この推定L値が指標としていく流れができたのだと推測できます)

具体的になぜ適切ではないのか?

大きく言って二つの問題点があります。
そのひとつが、ある一定条件の構造建築物だという部分が問題で、この一定条件に当てはまらなければ試験で出たL値という音の数値は出ないのです。しかもこの一定条件の構造に当てはまるマンションは少ないのです。

ですから、あくまで推定という言葉が入る推定値という表現になっているのです。
二つ目が、この数値を計る試験の基準が曖昧であるということです。
試験会場にて場所を借りるだけで、あとはフロアの製造メーカー任せで好きなように測定したのが実情でしたので製造メーカーによってバラバラな条件で測定していたのです。

ですので、ここでも推定と表現されるわけです。
実際の遮音値とは、マンションの構造躯体の厚みや工法によって変わるわけですから、この推定L値での表現方法を用いるのは適切ではないということになります。ですから様々な地域でのマンション床騒音問題となっていたのも事実です。

そこで、新しい適切な表現方法として2008年より推奨されているのがΔL値(デルタエル)という表現方法です。前出の問題だった二点を踏まえ、

1:構造条件に左右されない値として、遮音材(遮音フロア・乾式二重床等)を貼る前の衝撃音と貼った後の衝撃音との差によって衝撃吸収および遮音性能とするのがΔL値
2:試験の規定基準を厳格に定め、試験管員の監視の元で全て同じ条件で試験をしていると変わったのです。

だからと言って今までの遮音材と言われるものすべてが使えない!信用できない!ということはありません。この新しい表現方法であるΔL値を出すための試験をパスしている材料であれば問題ありません。

しかし、近年の自然素材リフォームのブームによって、床材に無垢材を採用しているのが多く見られます。 
(この無垢材を施工するために、採用される施工方法に大きな問題がある事がわかっています。下地に使う「遮音マット」を敷く施工方法と遮音等級ΔLL(1)-4等級(LL45相当)がとれている直張りフローリングに無垢材を二重張りする方法です。

この方法では、現在の規定であるΔLL(1)‐4等級をクリアすることができないことがわかっています。さらに、この二つの施工方法での遮音レベルはΔLL(1)‐1等級(LL60)という最低レベルの遮音レベルです。(協力会社による調べによるものです。)

まず、直張りフロアはその材料自体の柔軟性に遮音効果が大きく関わっており、その柔軟性のある表面に2重張りで無垢材のような硬い材料をはってしまうと、その柔軟性を失い衝撃音を吸収できなくなり返って遮音等級を最低レベルまで落としてしまいます。

また遮音マットも其の物自体は柔軟性を持っているのですが、その上に硬い材料を張ると前出を同じ結果となってしまいます。
無垢材などの硬い材料を仕上げ材に使う場合は乾式二重床方式以外では使用は控えるべきだと思います。

再度同じことをあえて言いますが、このことを知っている建築業者や担当者は一割に満たないと言われています。
では、どのメーカーが遮音等級を取れていて、安全でどこが遮音等級を取れていないのか? それはここでは色々と差し支えがあるので特定できるような表現は控えます(お問い合わせ頂ければ詳しくご説明いたします) しかし、少しだけ見分け方を書きますと

① リフォーム会社の施工方法を確認すること(直張りに上張り二重張りしていない。など)
② Δ等級検査試験が簡易試験との表記であった場合はその商品は使わない
③ 無垢材等の材料はΔ等級の取れた乾式二重床以外ではマンション階上では使用しない

簡単ではありますが、こんなところでしょうか?

とにかく、遮音の問題は簡単ではありません。 音の反響や響き方は条件によって大きく変わリますし、厳密に言えばその場で計測しなければ正確な遮音は測定できないでしょう。 遮音の問題だけでも、かなりの専門的な知識が求められるマンションリフォーム・・・

ですから本当に理解している業者に相談することがなにより大切です。